ゼロから経済を考える

2024年9月11日 今回の「ロゴスの間」では、拙稿「中央政府の財政が健全な一国の要件」を、ざっくりおおまかな概略に書き改めることを試みます。厳密な論理を省略し、平易な記述で拙稿の結論と考察を示したいと思います。 さて、...
2023年12月13日 本日はなるべく端的に。 拙稿「中央政府の財政が健全な一国の要件」(Requirements for a Country with a Fiscally Sound Central Government)では、中央銀行の金融政策を全否定しています。 当然、「需要>供給」型インフレ(ディマンド・プル・インフレーション)期の売りオペも認めません。 なぜでしょうか。...
2022年7月5日 今回は、これまでの記事のまとめです。 私は、前回の記事([理想の共有]日本経済の理想、及びその必要条件)にて、「消費や投資の面における国民の喜びや幸せの水準が高くなり続ける状況」が、日本経済の理想ではないかと述べました。 そして、その実現のポイントは、国民の手取り水準を上げ続けることであると論じました。...
2022年7月5日 私は、日本の経済状況を今より良くしたい、豊かにしたいと考えています。 それは誰でも思うでしょう。当然でしょうか。 では、経済を良くする、豊かにすることはいいとしても、何がどうなれば経済は良くなった、豊かになったと言えるのでしょうか? もしくは、経済政策の目的は、何をどうすることでしょうか?...
2019年8月7日 前回の記事「[基礎理解]国民の手取りが増えると何が起こるのか(1)」では、 ・国民の手取り水準が上がり、商品に対する需要が増えると、企業は利益がより大きくなるように、商品の生産を増やし、商品の価格を上げる。 ・商品に対する需要が増えなくても、国民の手取り水準が上がっていれば、企業は商品の価格を上げて利益を最大化する。...
2022年7月5日 私は、日本政府はカネを生み出し、それを国民に配るべきだと考えています。 なぜなら、それによって国民の手取りが増えるからです。 前回の記事「[予告]日本政府はカネを生み出して国民に配るべき;インフレを拒んではならない理由」では、...
2022年7月5日 私は、日本政府はカネを生み出し、それを国民に配るべきだと考えています。 こう言うと、必ず、 「物価が上がる!」 「インフレになる!」 「通貨価値が下がる!」 (どれもほとんど同じ意味です) という反論を受けます。あなたもそう言いたくなられたでしょうか?...
2020年5月22日 最近、ある方のお話を聞く機会がありました。 その方は、会社で働きながらも、趣味で作品を生み出している方でした。 そして、その方は、できることならば、その趣味を仕事にして生計を立てたいと考えていらっしゃるようでした。 (たぶんこういう内容のお話をされていたと思います。間違っていたらすみません、お詫びいたします。)...
2020年2月21日 前回の記事では、 「税収以上の資金が必要ならば、日本政府は支出の予算を執行するためにカネを生み出すべきである。 よって、日銀は国債を引受けなければならない。」 と述べました。 日銀が国債を引受ける(日本政府から直接国債を買い取る)ことで、日本政府は実質的にカネを生み出すことができます。...
2020年2月15日 今回は、日本政府の資金調達についてのお話です。 日本政府の収入は、税・保険料収入と国債発行収入です。 日本政府は、国会で議決された予算の範囲内で、国内の金融機関向けに国債を発行しています。 すなわち、日本政府は、国会で議決された予算の範囲内で、国内の金融機関からカネを借りています。...